見えないライバル

初場所は白鳳が33回目の優勝、それも全勝優勝です。まだ29歳ですから優勝50回もあり得ない話ではありません。

白鳳が今場所の優勝を決めたとき、ある解説者が「白鳳にはライバルがいない。他の力士はもっと奮起しないとこの差は縮まらない」と言っていました。そういえば、栃錦には若乃花、大鵬には柏戸、貴乃花には曙、過去の横綱にはまるで取り揃えた如く格好のライバルが存在していました。しかしながら、白鳳のライバルははっきりと見えてはいません。

そこで今日は、白鳳のライバルはいったい誰(何)なのか、白鳳の勝負の醍醐味は何処にあるのかを私なりに考えて見ました。

結論からいうと白鳳のライバルは本当の横綱です。彼は横綱とは何かを追及しているのです。日馬富士も鶴竜も立派な横綱ですし、横綱になる時の勢いは白鳳を上回ったものがあったとは思います。しかしながら、日馬富士や鶴竜が自分が強くなるための稽古をしている時、白鳳は本当の横綱(例えば、そびえ立つ城塞の様な圧倒的な強さを持つ存在)をめざしているので、何時まで経ってもその差が縮まらないのです。

誰が考えても想像できますが、見えないライバルと闘う事は、見えるライバルや自分自身と闘うよりさらに難しいことです。白鳳は今までそしてこれからも、見えないライバルを目指して黙々と精進するのだと思います。

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